第34回日本微量元素学会学術集会 閉会のご挨拶

第34回日本微量元素学会学術集会(BRTE-2023)
参加者の皆様へ

第34回日本微量元素学会学術集会(BRTE-2023)は皆様の多大なご尽力により、無事に終了することが出来ました。厚く御礼申し上げます。
さらに、協賛企業様のご理解とご支援に関しまして、心から御礼申し上げます。
ご参加いただきました皆様の素晴らしい研究発表および活発な質疑応答によりまして、大会は非常に実り多いものとなりました。

 今回、「異分野融合と産学官連携で進める微量元素研究」をテーマとして開催いたしましたが、目的を達成することが出来ましたことを大変うれしく思っております。微量元素研究は、まだまだ一般的にはマイナーなものと思われがちですが、微量元素無くして生体は存在しないという、その重要性を、私自身、先生方の講演を聞きまして再認識することが出来ました。改めて御礼申し上げると共に、御研究の益々の御発展を祈念いたします。
 以下に、本大会における各賞の受賞者をお示しいたします。誠におめでとうございます。日頃のご研鑽に敬意を表し、今後益々の研究のご発展をお祈り申し上げます。


最優秀演題賞:我妻拓実先生(京都大学)
演題名:ZNT5・ZNT6・ZNT7が輸送する亜鉛はGPIアンカー型タンパク質の発現に必須である

優秀演題賞:田畑光一先生(東京都医学総合研究所、東京医科歯科大学)
演題名:低亜鉛血症を伴う統合失調症の臨床的特徴

最優秀ポスター賞:市村涼奈先生(武蔵野大学)
演題名:メタロチオネイン欠損マウスを用いた肺疾患モデルの解析と疾患治療への応用

優秀ポスター賞:北澤想人先生(理化学研究所、京都大学)
演題名:ショウジョウバエにおける亜鉛の摂取制限による個体恒常性の変化


また、学会誌編集委員長として、御発表内容を、ぜひ学会誌 Metallomics Research にご投稿いただきますようお願いいたします。
Metallomics Research は2021年に創刊したばかりのまだ若いジャーナルですが、今後日本および海外の微量元素研究のハブになるべく努力しております。学生の研究成果発表等で迷われた場合に是非ご一考いただければ幸いです。

最後になりましたが、BRTE-2023に御参加いただきました皆様に重ねて御礼申し上げます。来年度、第35回日本微量元素学会学術集会でお会いできることを楽しみにしております。
なお時節柄、御身体にはくれぐれもご自愛ください。
皆様の益々の御健勝と、御研究の発展を祈念いたします、

2023年9月17日
第34回日本微量元素学会 会長
武蔵野大学薬学部生命分析化学研究室 川原正博

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